管理人のSaiです。このカテゴリはフリーランスに関係した本の
読後感想エッセイを綴ってまいります。
今回は『フリーランスのための一生仕事に困らない本』ダイヤモンド社刊です。
著者は井ノ上陽一氏。現在の主なお仕事は税理士業務。
その他、セミナー・執筆、そしてブロガーと多方面でご活躍されています。
この多方面というところが本のキーワードになってきます。
この本、ずばり超オススメ本です!
とにかく隙がない本作りをされています。
どこが?
すべて具体的に書かれているところです。
ここまでスパスパっと教えちゃっていいのだろうか。というくらい
抽象度が低く即実践的なものばかり。
書かれていることを、そのまま自分のものにすれば
確実にずっとフリーランスで生き続けられると思います。
また、フリー1、2年目でこの本を読まれたら相当有利で
これからの生活が変わるはずです。
それはすべて著者様の経験からでている考え方・ノウハウであるからです。
成功されているから文に説得力があるのです。
私自身も理想のスタンスですし、
是非その位置にいきたいと思ってます。
著者のブログは刊行時2014年で月間30万PV(ページビュー)。
月間ユーザーが19.7万人と書かれていますから、
怪物ブロガーでいらっしゃいます。現在はもっと増えてるはずです。
ブロガーのみでも、アドセンス(広告収入)ばかりでなく、
うまく収益化させれば十分食べていけるレベルです。
本の帯には、自由を得るための「3つの力」を公開と書かれています。
その3つの力とは、
- 仕事を作る力
- 自分を伝える力
- お金をまわす力
です。フリーランスには後ろ盾がありません。
自分で自分を守る以外に方法はないのです。
(仕事で)人の紹介も自分の軸に合わない場合や温度差が発生する場合がある。
当てにはできないと書かれてあります。
私自身もまったく同感です!
自分も含め、フリーランスで独立するときは専門職のみで!思うことが
当然多いのですが、それに集中(こだわり)しすぎず、
柔軟に考えていくことが長く自由を得て食えていく秘訣だなと感じます。
そして、この本でフリーとして一生仕事に困らないためには、
・一気に稼ぐのではなく、自分のやりたい仕事が無理なく継続的に入ってくる。
状態にすること。そして、
・収入先を複数に分散させる。
ことも大事だと書かれてあります。
一つの分野、一つの会社に依存しすぎなければ、
何かあった場合、そのリスクに対応できるからです。
著者のようにブログだけでも生活が成り立つレベルまで成長させる。
一方で、本業でもセミナー講師としても収入がある。出版での印税もある。
このような収入形態がひとつの理想です。無理なく継続的に
入ってくるという点でも。
そのためにはフリーランスで稼いだお金を
無駄遣いせず、自己投資(セミナー受講など)に使い、
いずれはそれらでマネタイズできるように
身につけたスキルを「〜業」と考えていくことが大切だと説かれています。
他には代えられないオンリーワンの自分ブランドを確立するために
ブログを含め自分磨きを継続していくことが大事なのです。
それが強みとなり、売りとなるのです。
すべては自分のためです。
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本の後半は
・自分でブログを構築する方法
・税金や確定申告について
ページを割かれています。(著者は税理士)
ブログは自分メディアを作っていくのに大変有効で、
流行り廃りでメディアを選ぶのではなく、真に使えるメディアを
駆使していくことが大事だと主張されています。
ブログの書き方、活用方法については、
私自身が考えてることとリンクしている事柄が多く、
ああ、いまのまま活動を続ければいいんだなという確信に
変わった部分もありました。
とはいえ足元にもまったく及ばない段階ですが….。
このように、著者様の素晴らしいところは自分のノウハウを
惜しげもなく公開してしまうところです。
みなさまに、「後進を育てること」を勧めたいのです。同業者というと、商売敵と見なしたり、自分が苦労したんだから苦労して勉強すべきと思ったりしがちです。私はそうではなく、新しい考えを持った同業者を増やしていくことが、影響力の拡大、ひいては世界を変えることにもつながると思っています。
引用元: フリーランスのための一生仕事に困らない本 おわりに
日本のバフェットといわれた故竹田和平氏の後継者的存在、
本田晃一氏も著書で同様のことを書かれています。
自分で得たり、培った情報を他人とシェアすることは損したと思うかもしれない。
しかし、皆のためになることが結局は自分のためにもなるのですと。
この本を通して、はじめはフリーランスの生き延び実用対策本と感じていましたが、
読み進めるうちにもっともっと俯瞰で大局的に
物事を見られてる方だなと感じました。故に著者様は成功してるのだなと。
重ねて言いますが、
最初から最後まですべて勉強になる本です。オススメ!です。
P.S.こんなに素晴らしい装丁デザインなのに、装丁家のクレジットがなかったです。残念!