管理人のSaiです。このカテゴリはフリーランスに関係した本の
読後感想エッセイを綴ってまいります。
今回は、
フリーで働く!と決めたら読む本
日本経済新聞出版社刊
です。
著者は中山マコト氏。著書も多く30冊以上ある方です。
キキダス・マーケティング実践者兼シンクロニスト。
広告・販促プランナー、コピーライターとして
大正製薬、P & Gなど多くの国内外の有力企業を手がける。
言葉のチカラを駆使した「売らない営業法」を提唱し、
コンサルタントとして2001年に独立された方。
さて、私がこの本を読んで強く感じたことは、
フリーランスはセルフブランディングがすべて。
ということです。
多くのフリーランスが仕事やクライアントに振り回され、
締め切り、資金繰りに追われて自由を失っている状態。
そうではなく、
景気やクライアントの都合、取引先とのしがらみに縛られず、
自らの意思で、自らの見識で判断を下しながら
自分の人生をコントロールできるフリーランスになれ!
どうせフリーランスをやっているなら、その位置にまで
自分の価値をあげていけ。セルフブランディングしていけ!
と述べられているわけです。
そういう姿、いわば真の自由を手にいれたフリーランス。
それを、
プロフェッショナルフリーランス
と名付けられています。
一方で、お仕事ください根性でクライアントの都合に振り回され、
人脈を必死に作ろうと奔走し、発注先に依存し、
仕事をくれそうな人を探しガツガツしてしまう^ ^;;;
そういうフリーランスを本書では
なんちゃってフリーランス
と呼んでいます。
実際、本を読むと著者は上に書いたプロフェッショナルフリーランス
そのままに活動されています。
断定でスパっと言い切って書かれている文体からは
やはりここまでご自分の腕一本で稼いできた
自信が垣間見られ気持ちが良いほどです!
中山氏がおっしゃるには、フリーランスはその人でないと困る、
そのように代えがきかない人にならないとダメだ。
クライアントと同等の位置になるように
自分の価値を上げていくのだと力説されています。
そのようになるための戦略的な考え方。
行動の方法が具体的に書かれています。
そして、逆説的な話の展開も読者を引き込んでいきます。
精神論や抽象的なことを書かれていても、
たしかに「で、どうすればいいの?」となります。
この記事でも書いた『フリーランスのための一生仕事に困らない本』も
そうですが、内容が実に具体的なのですね。
著者の書かれた通りのマインドを身につけ、
実行していけば、まさにプロフェッショナルフリーランスに
近づいていけるのです。
本文にも、
自ら実践し、成果を確認したこと。
フリーランスとして失敗しないための方法だけを網羅している。
と著者自身書かれています。
ただ個人的には、フリーランス指南書としてはすごく参考になるのですが、
すべての人がこのように生きられるか。というと難しいのではとも正直思います。
(フリーランスといってもいろんな職業があるので)
本書にも、中山氏は2001年に独立されて以来、
失敗したフリーランスが周りにたくさんいるなかで、生き残るために、
他人と違うことをしてきたと書かれてあります。
しかしそれは、圧倒的な実力があったからとも言えるのではと思うのです。
実力と絶対成功するという自信を持って独立出来る人は何割でしょうか。
例えば、アドバイスのひとつとして
価格で争わない。
という項目がありました。
私もこの意味はすごくよく分かります。
仕事を取りたいがために一度、仕事料金を下げたら、
ずっとその値段でお付き合いしていかなくてはいけません。
ライバルがいたら、またそれより下げる。
そうやって仕事をとっていくやり方….
これは、一時的には潤うやり方かもしれませんが
自分の首を締めていく方法です。
それだけフリーランスの生き方は弱肉強食で
著者のように大成功するにはそれなりの意思と努力が必要だと教えられます。
冒頭に書きましたが、中山氏は30冊以上の著書があります。
本書でもフリーランスに本を出版することを勧められています。
産みの苦しみ(楽しみ)はあれど、
不労所得としてマネタイズしてくれる側面と、
それが勝手に営業してくれる副次的な面もあるからです。
いまでもそのおかげで講演依頼が引く手数多とおっしゃってるので、
なりゆきではなく、氏が戦略的に進められてきたということがハッキリと分かります。
その積み重ねが現在の中山氏を作り上げておられるのです。
そして、その実績を自身のサイトに羅列すれば、
権威として掲げられますし、サイトでの発言も価値が出てきます。
オンラインでも著書が売れ、
セミナー受講生を集めることができるのです。
また、メディアをひも付けて効果的なビジネスができます。
実際、著者サイトでは講演のコンテンツ販売もされているようです。
これらも全てセルフブランディングなのです。
翻って私は本業とブログを書くのでせいいっぱいな現在^ ^;
まだ著書などは考えられないのですが、
視野に入れていくのは大切なことと感じました。
そういう面はガツガツしていくべきだなと思っています。
ぜひ一読を!!